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系統電源が足りない鶏卵農場への仮設電力を提供

セクター: 食品と飲料

チャレンジ

生産・財政目標を達成するための迅速な電力供給

日本で最大規模の鶏卵生産会社は、需要の増加に伴い国内での農場の数を増やしていました。企業の品質基準は非常に厳格で、農場として使用する土地を決めるにあたり、空気汚染の影響の最小化を考慮し、工業地域や人口密度の多い都市地域を避けることを理想としていました。

そこで選ばれた土地は、田舎に位置するため、電力に関しての課題が生じました。現状の電力基盤では本来農場が必要としている電力量よりも少ないということです。お客様が必要としていた電力量は1日あたり~2MWでしたが、当時頼れるのは送電網からの0.5kWの電力量のみでした。

送電網を現地まで拡張するのには最低でも2年かかってしまいます。市場の需要に乗じ、新しい施設で収益を上げ、いち早く損益分岐点まで到達するためにお客様が必要としていたのは、素早く十分な電力量を手に入れるための解決策でした。

また、お客様は既存の燃料源であるA重油の使用を希望されておりました。A重油とは、ディーゼル油と重油の混合物であり、標準燃料ではありません

プロジェクト概要書

削減時間 5,840時間
設置から稼働開始まで 14日々
発電機 4 X1400KVA
主な発電量 2MW
1日あたりの卵生産量(最大) 160万個 の卵

ソリューション

最高クラスのリモートモニタリングテクノロジーを使用したターンキーパワーソリューション(IPM)

鶏卵の生産会社様よりAggreko(アグレコ)へ、財務目標、生産目標の達成を実現するための迅速なターンキーソリューションの依頼がございました。

そこで、私たちのエンジニアが工場のオペレーターと共に徹底的な実地調査を行い、工場の設計図、求められる条件、課題を把握し、現地での厳格な調整プロセスに従い、Aggrekoは2MWの電源ユニットと4台のディーゼル発電機の配置、展開まで、依頼から合計14日以内で全て実施することができました。

電力系の技術者や、専門知識を有していないお客様に対して、私たちは発電所の技術設計から、設置、試運転、運用、保守(メンテナンス)までを提供させていただきました。

Aggrekoは、お客様のエネルギー利用を最適化するための2つの独自のテクノロジーを有しております。
Aggrekoのリモートモニタリングシステム(ARM)、そしてアイランドマネジメントシステム(IPM)は、どちらも鶏卵の生産者様へ提供させていただいたソリューションに組み込まれております。

リモートモニタリングシステム(ARM)は、発電機の負荷量、使用燃料量の監視、また排気量を減らし、環境への影響を減らすことを可能としています。さらに、性能問題の発生を予期する事が可能で、それにより問題が発生する前に対応、解決する事ができ、発電機のパフォーマンス効率を最大まで高めることができます。

アイランドマネジメントシステム(IPM)は、夜間の無人現場での稼働の自動化を可能としています。電力負荷の最適化、また工場での電力使用量に応じた各発電機の運転のオン‐オフについて、営業時間外の間は完全自動化オペレーションで対応することが可能です。

これら2つのテクノロジーを統合することにより、以前までは手動で行われていた作業の自動化が可能となりました。これにより、工数、また保守(メンテナンス)にかかる経費の削減を実現致しました。

AFO燃料(A重油)の利用について、Aggrekoは現地よりポンプ、ROTフィルターに関する専門技術者を手配させていただくことにより、お客様からの要望全てに対して完璧な解決策を提供することができました。

影響

生産目標の達成と市場での主要な地位の確保

素早い解決策の提供により、お客様は農場の建設プロジェクトを予定通りに完遂、供給責任を果たすことができました。

お客様のご要望にお応えした設計、信頼できる運用、そしてお客様の抱えた電力問題に対する解決策の素早い提供により、お客様には発電所のパフォーマンスに対して非常に満足していただきました。これにより、お客様は当初から計画されていた規模生産で利益を上げることができ、市場での主要な地位の確立、保持を実現することができました

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