新設データセンターへ燃料×ガスタービンのハイブリッド発電を提供
クライアント: コロケーション市場のリーディングカンパニー
位置: ダブリン/アイルランド
セクター: データセンター
チャレンジ
系統接続の作業完了までの間、データセンターへガス発電を提供する
データセンターの稼働に電力供給が間に合わない―あるコロケーションプロバイダは、アイルランドの首都ダブリンで顧客向けにデータセンターを建設中でしたが、施設の完成までに電力の供給網の用意が間に合わないという深刻な状況に陥っていました。そこで求められたのは、系統接続の確立までの数か月間、一時的に電力を施設へ供給できるソリューションでした。
系統接続に要する数か月の間電力源となる臨時電源には、データセンターの要件を満たす高い信頼性が求められました。排気量や騒音に関する厳格な欧州基準を満たすための環境技術の駆使、またデータセンターの稼働量に応じた供給量の柔軟性は必要不可欠でした。
プロジェクト調査ファイル
ソリューション
次世代型の発電機を設置・展開
Aggrekoは現場での課題を調査・分析し、ソリューションとして12台の次世代型ガス発電機(NGG)を設置。データセンターの電力需要に応じて供給量を調整することが可能で、さらにオンサイト向けの予備発電も搭載し、冗長性をお客様へ提供しました。
ガス火力発電燃料の調達から発電まで一貫して行うgas-to-powerテクノロジーは、従来の送電系統からの電力供給と比べて初期費用、運用費用を抑えることが可能であるなど費用対効果が非常に良いだけではなく、環境問題や騒音問題などの課題に応えることが出来ます。
最終的にAggrekoは14MWのNGG発電機、1MWのエネルギー貯蔵統合システムをダブリンの現場に設置、その他10kVの開閉装置、変圧器、各機器なども設置し、送電系統からの電力供給に一切頼らずともデータセンターの稼働が可能になりました。
契約からコミッショニングまで、Aggrekoは迅速なサービス展開を提供しています。送電系統との接続には通常2年程かかるのに対し、Aggrekoは12週間で契約から電力供給までを実現することが可能です。監視体制については、24時間体制の現場監視からリモート監視まで、要望に応じた契約が可能です。