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ロケットモーターを冷却し続ける

クライアント: オービタル ATK

位置: 米国、ユタ州

セクター: 製造

チャレンジ

酷暑のなかでモーターを冷却し続ける

Orbital ATKはMotor-2、またはDM-2(NASAの完全開発済み第2アレスロケットの5セグメント個体ロケットモーター)の試験を行う際、問題に直面しました。

冷却モーター試験はモーターが低温でも作動することを証明する重要な試験でしたが、モーターと推進燃料を40ºF (5ºC)に保つ必要がありました。100ºF (38ºC)を超えるユタ州の試験場の気温の中で、このような低温を維持することはたいへん困難です。当社は、Orbital ATKのチームによりモーターと推進燃料を保管する暫定試験建物に配置する冷却システムを氷点に近い条件で維持する設計のお問い合わせをいただきました。

氷点下の水中にこのタイプのシステムが存在する時、結露が発生し、コイルを凍結しかちなため、内蔵の電気除霜装置が必要です。またもう一つの問題は、この建物が非常に狭いため、弊社の冷却設備を外部に設置しなければならないことです。

さらに地上チームはロケットからこの建物を出し入れする必要があり、当システムはこれらの問題にかかわらず空気を適切な温度に保つ必要があります。

プロジェクト調査ファイル

最強の個体ロケットモーター DM-2
ユタ州の試験場の気温 > 100ºF (38ºC)
試験建物に必要な温度 20ºF (-6.7ºC)
冷却モーター試験を実施する条件 40ºF (5ºC)
除霜モード付低温エアハンドラ 低温冷却

ソリューション

特別に設計された適応可能な空気冷却システム

当社は除霜対応の低温エアハンドラのダブルスタック、3機を搭載するチラー装置を搭載する空気冷却システムを設計しました。スタック中の1機は建物内部から空気を引き入れ20ºF (-6.7ºC)に冷却し、建物内部に戻します。他の装置は待機または除霜モードに残します。その後、新鮮な空気を送り込み、暖かく湿った空気を締め出すために気圧を高める7機めのシングルスタックエアハンドラを取り付けました。

ライブ試験の直前に、弊社は建物から設備を取り外し、ロケット発射1分前までDM-2ジョイントを冷却するカスタムの空調ダクトシステムを稼働しました。

結果

予定通りの実行、発射準備完了

試験は予定通りに実行されました。これは関係者にとって大きな功績でした。Orbital ATKと当社の密接な協力、当社の専門家としてのアプローチがこのプロジェクト、最大最強の有人飛行用個体ロケットモーターの試験に功を奏したことは言うまでもありません。

「Orbital ATKと弊社の密接な協力、 弊社の専門家としてのアプローチがこのプロジェクトに功を奏したことは言うまでもありません。」

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